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コミュニケーションツールとしての役割が増えたゲームを快適に楽しむには
世界では何らかのビデオゲームをプレイしている人の数が2020年半ばには世界人口の約40%に当たる30億人を突破したと言われています。
最も増加しているのはスマートフォンのゲームをする人だそうですが、家で過ごす時間が増え、PCゲームや家庭用ゲーム(コンシューマーゲーム)のユーザーも増えているようです。
もちろん、休憩なしに長時間のゲームプレイで画面を見続けることは目や体に悪い影響を与え、ゲームにのめり込みすぎて他の社会生活が疎かになってもいけません。
しかし今、ゲームは“ただ遊ぶもの”というだけでなく、目まぐるしく慌ただしい現代社会での日常生活から頭を切り替えて夢中になれる良いリフレッシュ材料となることや、家族や友人とのコミュニケーションツールの一つとしての役割も増えてきています。
オンライン通信機能を使って遠く離れた友人ともゲーム内で集まることができますし、企業間でもeスポーツを通じて新たな交流が生まれています。
そんなゲームをプレイしているゲーマーにとって、プレイ時間が長時間の場合はもちろん、短時間だったとしても、「目の前のプレイに存分に集中できる環境」をつくりたいと思う方は多いのではないでしょうか。
今回は、デスクに向かってゲームをしている、あるいはこれからデスクを導入しようと検討中のゲーマーの方へ、ゲーム向けのデスク選びについて、家具メーカーの視点から解説します。
お部屋の状況やお手持ちのデバイス状況によって、人それぞれ最適な環境は異なりますが、あなただけのPC環境づくりの参考に、ぜひご覧ください。
意外と難しいゲーミングデスク選び
皆さんは今どんなデスクでゲームをしていますか?ゲーミングPC、ゲーミングモニター、マウス、キーボード、ヘッドセットも買い揃えたけれど、デスクは以前から使っていたPCデスクをそのまま使っていて、そこに家庭用ゲーム機(コンシューマー機)とその周辺機器も並べると手狭になってしまった…ということはありませんか?ゲーミングデスクを探しているけど、どれが自分に合うのかいまいちわからない…という方へ。こだわりのデバイスと合わせて使い心地の良いデスクを選び、プレイに集中できる、最強のゲーム環境をつくりましょう!
適切な天板サイズを選ぶことが肝心!
デスク上に置くものが多くなりがちなゲーマーのデスク選びには、天板の大きさが重要です。まずは自分のデバイス状況から、最適な天板サイズについて考えてみましょう。
・モニターサイズについて
ゲーミングモニターのサイズは、一般的に24〜27インチが多いようです。このサイズは、デスクの上に置いて使うときにモニター全体が視界に入りやすい大きさと言われています。ミニマップやキャラクターの体力ゲージ、手持ちアイテムや残弾数など、画面上に出る様々な情報を常に把握する必要があるゲームをプレイする場合は特に、これらのサイズがおすすめされています。モニターの横幅は、24インチでは53.04cm、27インチでは59.66cmですので、まずはこのモニターが無理なく置くことができる天板幅が必要です。
・作業効率がアップする複数モニター派の人は
モニターを2台並べて使う(デュアルモニター)、3台並べて使う(トリプルモニター)の場合は、さらに広いスペースを使います。2画面以上あると、片方をゲーム画面にし、もう片方でブラウザを立ち上げておいたり、音声通話ソフトを表示させておいたりという使い方ができ、画面を切り替える手間がなくなります。それぞれの用途が明確な場合は、目的に合わせて性能の異なるモニターを並べても良いですが、そうでない場合は同じモニターを選ぶと、見た目にも統一感を出すことができます。
・モニターアームを使う場合に気をつけるポイント
モニターにもともと付いている脚ではなくモニターアームを使う場合には、天板の厚みと天板側面の形状に注意が必要です。デスクに挟んで固定するタイプのモニターアームは、デスクによっては設置できないことがあるからです。天板の厚さによっては挟むことが難しく、しっかりと固定できない場合もあります。また、厚みに問題がなくとも、天板側面の角が丸くなっている形状のものも、挟むことができない場合があるため注意が必要です。これは特に、角を無くし触り心地を良くしている木製のダイニングテーブルなどをデスクとして使うようなときに気をつけたいポイントです。モニターアームをつけるとモニターの位置や向きを自由に調整できますし、モニター下にスペースが生まれるので、デスクを広く使うことができます。今はなくともいずれ使いたくなったときに取り付けられるように、対応するデスクかどうかを確認しておくのがおすすめです。
・PC、ゲーム機本体はどこに置く?配線のイメージもしておこう
デスクトップのゲーミングPCは、ある程度大きなケースに入っていることが多いですよね。一般的なケースサイズはミドルタワー(メーカーによって異なりますが、幅およそ21cm、奥行きおよそ48cm)と言われています。このPC本体をデスクのどこに置くかでもデスクの大きさは変わってきます。モニターの横以外では、床に置く形も考えられますが、ホコリの付きやすさや掃除のしやすさの観点から、デスク下に置く場合には床に直置きではなく台に乗せて置くなどがおすすめです。キャスター付きの台だと掃除の際にも移動しやすいですね。
デスクを選ぶ際には、簡単に配線のイメージもしてみましょう。デスクによっては初めから線を通すことを想定した場所が設けられている構造になっていたり、専用パーツが用意されていることがありますので、それらの機能が必要かどうかも検討のポイントです。特に配線用の機能がないデスクの場合は、PCや周辺機器のケーブル類、電源タップなど、多数の線を引く可能性を考え、天板上のスペースに少しゆとりをもたせておくと安心です。
安定性の高い丈夫なデスクを選ぶことも重要
デスクにがたつきがあると作業に集中できませんので、デスクの安定性は重要です。特にゲーミングデスクの場合、PC、コンシューマー機、モニター、周辺機器と重量のあるものを多く乗せますし、ゲームプレイに熱中した際には、激しいキーボード・マウス操作によってデスクが揺れてしまっても困ります。快適なプレイのためにも、安定感のある丈夫なデスクを選びましょう。
デスク天板の素材は「どんな雰囲気の空間をつくりたいか」で選ぶ
一般的なPCデスク天板の素材には、メラミン化粧板、スチール製、木製、ガラス製などがあります。メラミン化粧板は他素材と比べ表面強度と耐摩耗性が高く、見た目のシンプルさからも使われることが多いです。スチール製は耐久性に優れており、シンプルでスタイリッシュなデザイン。木製は手触りがよく、ナチュラルでお部屋の他の家具と合わせやすいのが特徴です。ガラス製はおしゃれですが点での衝撃に弱く、ヒビや割れの心配があります。
ゲーミングという名の付くPCやその周辺機器で多い、黒色ベースとLEDライトを組み合わせた雰囲気に合うデスクにしたい場合はメラミン化粧板やスチール天板、温かみのある明るい雰囲気でお部屋のインテリアに合わせやすいデスクにしたい場合は木製天板を中心に探すと良いでしょう。
周辺機器やソフトの収納スペースも確保したい!「システムデスク」で自分好みのデスクをつくるという選択
複数のコントローラーやヘッドセット、ゲームソフトのパッケージなど、デスク上には置かないけれどすぐ側に置いておきたいもののために、収納機能をつけたいと思う方もいると思います。デスク選びの際には、既製のデスクの他に、システムデスクも探してみましょう。システムデスクならば、パーツを組み合わせることで、デスクのサイズと収納の位置や数を好きなように決めることができるため、あなたにピッタリのデスクをつくりやすいです。
デスクの天板サイズ例3選
デスク上に置く主なデバイスごとに、デスクサイズの例を表にまとめました。
各デバイスを横に並べることを考えた場合におすすめの幅です。奥行きは、デスク前に座った際にモニターと程良い距離をとれ、ゲーミングキーボードやマウスが無理なく置ける65cmを想定しています。将来、コンシューマー機の新しいモデルを買う可能性や周辺機器を買い足す可能性を考え、少しゆとりのあるサイズを選びたいところです。空いたスペースには、お気に入りゲームの関連グッズを飾ることもできます。
いかがでしたか?快適なゲーム環境を手に入れるためのデスク選び、参考になったでしょうか。
この記事ではゲーム向けのPC環境づくりについて紹介してきましたが、これらのデスク選びのポイントは、在宅ワークのPC環境づくりにも応用できます。作業に集中できる快適な空間で、仕事効率アップも狙いましょう!
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