一生ものの家具とのおつきあい

サスティナブル

心地よい空間、暮らしには、サスティナブルでエシカルな自然素材を使った木製家具が必要とされてきています。
丈夫で長持ちするお気に入りの家具、見つけませんか。

モノとヒトの関係性

サスティナブルな家具とは

木の家具って漠然と、自然素材で、なんだか環境問題にも良さそうなポジティブな印象や、心地よい気持ちになると感じている方は多いのではないでしょうか。木の不思議な魅力には解き明かされていない事が数多くある為、今回はそんな漠然とした部分をほんの少しだけ、覗いてみようと思います。

私たちを取り巻く環境は2020年になり更に目まぐるしく変化しています。特に、気象状況が及ぼす被害は年々深刻になり、日本の四季が10年前とは明らかに変わってきていると感じている方も少なくないのでは。

02_心地よい空間

海水温の上昇をくい止めることや、自然環境を破壊しない持続可能な社会を考える必要があり、日用品を選ぶ時も私たちのポリシーによってひとつひとつの選択で小さいことですが自然を守る取り組みに貢献できると思います。サスティナブルなものづくりを始めている企業や地域を知ること・製品を購入し応援することで、ひいては環境問題を自分ごとにするきっかけにつながるのではないでしょうか。

03_心地よい空間

流れの速いサイクルは本当に幸せか(持続可能な環境や社会を考える)

今年は世界的な感染症の影響で、個々の価値観が変わる1年になりました。

地球環境を真剣に考え、温室効果ガスco2削減の一環として「生み出さない・使わない」という選択が広がっています。

今までは経済の成長を優先し流れの速いサイクルで大量に物をつくり、売るという社会構造でしたが、これが崩れつつあります。

身近な出来事としては持ち帰りビニール袋の有料化で国内使用量を削減する事やプラスチック製ストローが問題視されています。例として、スターバックスでは2020年末までに全店舗で紙製ストローを使い提供する取り組みを実施しています。持続可能な環境を整える取り組みはあちこちで芽を出し、企業の在り方を見直されています。

家具も同じく、使い捨てられる気軽な家具よりも、サスティナブルでエシカルな家具が必要とされてきています。

そのものが出来上がるまでの背景や素材、メッセージ性の高いモノを支持する流れが今後さらにトレンドとなる事でしょう。

これは、一つ一つ身の回りに置くものとの関係性を考え直すきっかけになるのではないでしょうか。

ロングライフプロダクトを考える

家具デザインにも消費されるデザインと飽きの来ないデザインがあります。

この違いは何でしょうか。

その場所にそっと佇んでいる椅子―――

これはあまりにも突飛な形ではなく、普遍的な、それでいて愛着がわくような形。毎日使うモノであるからこそ、操作性の良さや手入れのしやすさ、修理できる点も重視したいところです。

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愛される家具は3つの寿命を持つといいます。

ひとつは「素材の寿命」です。

良質な木を選び、無駄のないように木を使い切ること。出来るだけ環境に負荷を与えないで伐採された安心な材料であることがともないます。

ふたつ目は「構造の寿命」です。

機能性と耐久性を持った、信頼できるつくりでなくてはなりません。そして「デザインの寿命」は、飽きの来ないタイムレスな美しさと使いやすさを備えていることです。

カンディハウスではこの3つに加えて、メンテナンス性を工夫し、より寿命の長い製品づくりに努めています。次の森が育つまで使える家具。これが本当のロングユースだと考えています。

発売して40年以上のデザインがあります。高度成長期に発売したシリーズは暮らしかたが畳の間に家具を置いても畳を傷めない脚の形状をしていました。

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時代は移り変わり、家具を購入する機会にご実家で使っていた、慣れ親しんだ同じデザインの家具を購入、そんなケースも少なくありません。

親子2代で使う愉しみ、味わってみませんか。

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ご愛用者の声が詰まっています。

木製家具のバックステージ

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手触りは人を癒してくれる

モノに触れたとき熱いか冷たいか、人は瞬時に判断し、体の熱を急激に奪われると不快感を覚えます。金属はご存じのとおり熱伝導率が高いです。木はどうでしょうか。

木の断面を拡大してみると、大地に根を這っていた時はストロー状の「導管」と呼ばれる水の通りみちが集合しており、伐採して乾燥した木材は水がないため、空気が詰まっており、断熱材の役割を果たしてくれます。そのため、熱の伝わりが低く、冷たく感じにくいため不快感が少ない素材です。

この実証結果があります。

木の手触りは心を落ち着かせてくれるという科学的根拠を追求した研究結果によると、木材の手触りについての先行研究はあまり多くないそう。

脳波を計測して得られた結果としては、金属(アルミニウム)、プラスチック(ポリエチレン) の手すりに触ったときには収縮期に血圧が上昇しましたが、木材の場合は、針葉樹でも広葉樹でも、塗装がありなしに関わらず、変化が認められなかったそうです。木材への接触は、金属やプラスチックより体に負担をかけない可能性があると考えられます。手触りの研究は始まったばかりで今後の研究に期待したいです。

様々な空間や用途において木材の良さをもっと活かすために、木材の手触りによる影響を科学的に明らかにする取り組み、興味深いです。

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木のぬくもり

太古の昔から人間の生活は木とともにありました。

大空に大きく伸びた木々の木陰はいつの時代も変わらない体を休める拠り所となっていたことでしょう。

木の家具が与えてくれる心地よさは温度だけではなく、木材がもつ表面の凹凸が人の心を穏やかにしていると考えられます。塗装されていてもオイル仕上げでも、素材の持つ力が五感に働きかけ、成長途中の子供にも感性を伸ばす一助になることでしょう。

ついてしまった傷も木製の家具であれば過去の思い出となり慈しみを持って使うことが出来ます。

幼い頃にテーブルの下に隠れておままごとをしたときにクレヨンで描いてしまった落書き・・・

愛犬のひっかき傷も付いた時にはひどく叱りつけたな、と居なくなってから傷も思い出のひとつと気が付く瞬間も・・・

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木の家具だからこそ味わいになってゆく、これは他の素材とは一線を画す特長と言えます。

修理するときにもあえて傷や落書きは残してほしい、という声もあります。思い出が沁み込んだ家具はただのモノではなくなると感じています。

≫ >レストアストーリー [過去と未来をつなぐタイムマシン]

ご愛用者様の声が詰まっています。

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北海道産の木を使う意味 木のぬくもり

日本の森林率は先進国で3位、実は沢山あります。日本の国土面積約3,780万haに対して2,500万haと約7割です。一方、国産材は国内供給量に対して約3割。そして年間伐採量は1%にも満たない状況です。これは伐採時期を迎えている資源を活用できていないことを意味しています。

また、一度手をいれた森は管理していく必要があり、森を維持するためにも定期的に伐採して資源として活用する必要があります。今までは輸入に頼っていたため、海外から輸入した方が安価で林業の厳しい局面に立たされている点も解決していかなくてはなりません。

北海道産の木を積極的に使う取り組みをカンディハウスでは行っています。

北海道はもともと良質な木材の産地でした。

輸入された木材を使う前は、それはもう本当に太くて切り倒すことも大変な作業のインチ材の宝庫でした。太くて立派なミズナラ材は硬く加工しづらいため国内では持て余していた材を枕木の材料として輸出していました。しかし、その素材の良さに気が付くのは輸出してオーク材の家具が北欧諸国から世界に売り出されて暫くしてからの話です。

北海道の木は北欧の家具に使われていたのです。

カンディハウスは2013年より北海道 中川町の道産材を使う取り組みを行っています。北海道の企業と協業し持続可能な仕組みを作り材料を調達することで、林業の担い手には安定を、私たち作り手には素材の優位性を、そして使い手には素材の安心感を提供しています。

これからのニュースタンダード

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木製家具が認知症を妨げる?!

ここまでは素材の話をしていましたが、仕上げに使う塗装もホルムアルデヒドなど国内の基準があることはご存じでしょうか。建物だけではなく、家具もこの基準をクリアしているかどうか厳しい基準があります。

毎日使うモノだからこそ、大切な家族が暮らす場所だからこそ、安全な家具を使いたいですよね。

反射しない「目に優しい色使い」は様々な快適を叶えてくれます。

照明や窓から入ってくる自然光で卓上が反射すると人は眩しく感じ、疲れ目を引き起こしやすくなります。

素材の反射率が低いと認知症になりにくいという研究結果も出ていて、眩しいかどうか、視覚的な刺激が少ないことが快適性に繋がるといえます。

一般的には人の肌と同じ反射率約50~60%が最も心地よいと感じられますが、木材はほぼ同様の反射率を持っています。無塗装の場合、表面のざらつきが光の反射を妨げますが、ウレタン塗装された家具はどうでしょうか。

カンディハウスの家具に使う場合塗装は導管が半分埋まる程度が標準です。凹凸が指の腹でわかる程薄いと同じ効果が得られます。また、反射を抑えるためにつや消し材を混ぜています。これにより、塗装されていてもテーブルが反射して眩しいという心配を解消できます。

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快適性とは?サイズ・コーディネートのお話

暮らしかたと物理的な居心地のよい距離はある程度決まっています。

今年一般的に認知されたソーシャル ディスタンスは約120~370cmだといわれています。

これからの家具選びでは安心感のある距離をとった配置も必要不可欠です。

いざ家具の買い替えを考えると、素材の良さは分かってもどんな家具が自分に合うのか、今まで使ってきた家具との相性や自分の好みで購入して正解なのか、少し不安になりますよね。

そんなとき、頼りになるのがコーディネートをプロにお任せする事です。

同じ家具の形でもカラーコーディネートで大きく変わります。

快適な空間は家具で人の流れを変え、空間にリズムをもたせる事が出来るコーディネートです。家具選びはそこでどんな話をしたいか、どのような食事を取りたいか、滞在時間を大きく左右する空間装置だと考えます。

サイズの適正やコーディネーションのご相談はぜひ、カンディハウスの各店ショップスタッフにご相談ください。家具だけではなく、照明、カーテン、ラグ、観葉植物、アートの選定などトータルでお客様のお悩み解決を致します。(文:東京ショップ浅田)

住宅以外にも店舗や病院のプランも専門窓口を設けています。

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≫ カンディハウスの家具が見られる場所(施工例)

いかがでしょうか。私たちが住んでいる地球に優しい家具と、作られた背景がうかがい知れるモノとの付き合い方、こんな時だからこそ考え直すきっかけになれば幸いです。
一生使う家具を選ぶ時には、アウトソーシングしてプロに相談するという方法もあります。信頼のおける相談相手に頼みたい時には、是非カンディハウスにご相談ください。各ショップでは現在予約制で営業しております。
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