アイデアがひらめくオフィスレイアウト

オフィス

新型コロナウィルス感染拡大の影響により世界的な変革が急スピードでなされようとしています。
その中の一つに「オフィスのあり方」があり、世界中で模索されています。
今後はオフィスレイアウトがアイデアの創出や人材確保、社員のモチベーションにも大きく関わると言われています。
ここでは家具を中心に新しいオフィスレイアウトをご提案しますので、今後のオフィスのあり方を考える一助になればと思います。

 

これからのオフィスレイアウト

アイデアが出てこないのはオフィスレイアウトのせい?

オフィスでパソコンとにらめっこ。どうやったらこの問題をクリアできるか出口が見えない。まったく新しくて革新的なアイデアを出したいけど、なかなか思いつかない。このような経験は皆さんもあるのではないでしょうか。どうしてこのような煮詰まった状況になってしまったのか?

ずっと同じ椅子に座りっぱなしで疲れてしまいましたか?向かいの人にアドバイスを求めたいけど、周りの人が必死に仕事している中、会話が邪魔になるのでは、と心配のあまり周囲の人に相談できない。こんな悪循環をつくってしまっている大きな原因の一つに今のオフィスレイアウトがあるのかもしれません。

今回はカンディハウスが家具メーカーの立場からアイデイアが湧き出るオフィスレイアウトと、そこに置くべきオフィス家具の一つとしてソファをご提案します。これからオフィスレイアウトのリニューアルを考えている方、新しいオフィスレイアウトのデザインを考えている方なども、ぜひご覧ください。

オフィスレイアウトの悩み

古いオフィスレイアウトからの脱却

最近にいたるまで、企業はオフィスに対して、利益を最大化することを実現するために、効率の良いレイアウトを選んできました。

企業の組織は代表取締役(社長)以下役員、幹部社員、一般社員というピラミッド型が一般的で、当然机の配置などもその形態に沿ったものでした。また上司から指示された仕事を忠実にこなすデスクワークが中心でもありました。

つまり「大勢の社員を効率良く配置し、上司からの指示が伝わりやすく管理しやすい」レイアウトが重要視されてきたのです。

しかし物が売りづらくなってきた現代では、今までとは異なった取り組み(イノベーション)が大切と言われ始め、「クリエイティブな発想や独創的なアイデアが活発に出てくる」企業体制が重要視されるようになってきました

ではどのようなオフィスレイアウトが現在求められているのでしょうか?

先進的なグローバル企業のフリーアドレスレイアウト

皆さんは「先進的なグローバル企業」というと、どのような企業を想像しますか?世界中に進出している大手のIT系企業でしょうか?そのような世界的に有名な企業は、独創的なオフィスレイアウトを作り出していることでも注目を浴びています。

インターネット関連のサービスと商品で世界的に有名な「Google」はアメリカ合衆国に本社がありますが、日本でも一昨年渋谷ストリームにオフィスを開設し話題となりました。

Googleのオフィスでも特に有名なのがアイルランドのダブリンオフィスです。オフィス内にはカフェやキッチンスペースがあり、快適な休息を各自が自由に取ることができます。また仕事場は通常のデスク以外にソファや床に座っての作業も可能となっており、社員が好きな場所・スタイルで仕事ができます。これらをフリーアドレスと呼びます。会議室スペースは個性的なデザインとなっており、気分によって選択できるように様々な空間が用意されているそうです。

同じくアメリカ合衆国に本社を置く「Amazon」はWeb通販サイトとして有名ですが、AI開発に重点を置くIT企業でもあります。日本における「Amazon Japan」の本社は目黒区の目黒セントラルスクエアにフロア面積約2万平米という巨大なオフィスを構えています。「Amazon」とう社名にちなんでか、オフィス内には多種多様な植物が置かれており、また闘技場のような形をした会議室や執務スペースには流線形のデザインを取り入れるなど、独創性豊かなオフィスレイアウトとなっています。さらに休憩・娯楽スペースも充実しています。例えば、畳を敷いた和風な多目的スペースや、なんと8つのルートが設定されたボルダリングスペースまであります!

このように、はたから見ると特殊な環境とも思えるオフィスレイアウトを作ることには共通した目的があります。

アイデア創出とコミュニケーションの関係性

冒頭でこれからの企業では「クリエイティブな発想や独創的なアイデアが求められる」と紹介しましたが、人間一人ではそれらを捻出するにも限界があります。同じチーム・部署の社員、または他部署との交流、時には社外の人を招き入れて情報交換をするなど、自分では持っていなかった知識や考え方を話し合うことで新たな発想やアイデアは誕生します。今までのピラミッド型の組織形態を反映させたオフィスレイアウトでは、デスクワークには集中できても他の人と意見交換を活発に行える環境であるとは決して言えません。人が色々な場所へ移動し、様々な人と対話ができる環境を作ることが重要であり、そのことにいち早く気付いたグローバル企業ではこのようなコミュニケーションが取りやすいオフィスレイアウトを実践しています。

コミュニケーションの取りやすいオフィスレイアウト事例

リラックスできる空間

もう一つ、アイデアをだすために必要な条件として「リラックス」が挙げられます。「Apple」の創業者のスティーブ・ジョブズは散歩が好きで、彼はミーティングを散歩しながら行っていました。ある日、デザイナーとそのようなミーティングの中で、ひまわり型のマック(後のiMac G4)のアイデアを思いついたそうです。

アイデアを生むためには、このジョブズの例のように、考え続けるだけでなく、ストレスから解放されたリラックスした時間も必要とされています。つまりデスクに座り続け、ストレスを溜め込んだ状態ではなかなか良いアイデアは浮かんでこないのです。

皆さんはどのような空間であればリラックスできますか?先ほど「Amazon Japan」で紹介したような畳敷きの和風スペースであればリラックスできるかもと思う方も多いのではないでしょうか。しかしどこの企業でもそのようなスペースを設けるということは難しいでしょう。そこでご提案したいのが『リフレッシュスペース』です。

 

リフレッシュスペースの重要性

リフレッシュスペースにはソファを

リフレッシュスペースはその名の通り、気分を一新する場所であり、そこに集まった社員同士のコミュニケーションをとる場所ともなります。複数の人が集うわけですが、座る家具としては椅子とソファ、どちらが良いのでしょうか?

人が座る場合の背もたれの角度は、人間工学によると目的によって決まると言われています。例えばデスクワークなどの作業を行う場合は約100度もしくは100度前後が好ましいと言われ、これは一般的な椅子の背もたれの角度です。リラックスできる、休息に適した角度は110度以上が好ましいと言われ、これはリクライニングチェアやソファの角度となります。つまり一般的な椅子では緊張感がほぐれず、リラックスした状態にならないため、アイデアが思いつかず、人とのコミュニケーションも取りづらい状態となってしまうのでしょう。

ではどんなソファがリフレッシュスペースには向いているのでしょうか?

安らぎを感じるオフィス

ソファは柔らかめ?固め?適切な大きさは?

ふかふかの、柔らかそうな座り心地のソファに憧れはありませんか?一見すると座り心地がよさそうな柔らかめのソファは、かえってお尻の位置や姿勢が安定せず、それらを修正しようと無意識に色々な筋肉を使ってしまい、逆に疲れてしまうので長時間使用するには向きません。反対に固すぎれば当然座り心地が悪く、落ち着きません。座り心地に対する感想は人によっても異なりますが、例えばオフィス内のリフレッシュスペースのように、ある程度短時間の利用であれば、適度な柔らかさがありつつも、身体の位置を安定させやすいクッション性があるソファがよいでしょう。

大きさについてはどうでしょうか。3人掛けのようなソファでは大きすぎて場所を取り、使用していない際には邪魔と思ってしまうかもしれません。できれば1人掛け、大きくとも2人掛け程度のソファとし、無駄なスペースを取らないようにしましょう。

コンパクトなオフィスにはリフレッシュスペースは不要か?

今までお話してきた通り、どんなオフィスにもリフレッシュスペースは設置したいところです。しかし、狭いオフィスでは場所も限られ、難しいのでは?と思う方も多いでしょう。そこで狭い空間を効率的に使うため、社内のミーティングルームや来客用の応接室などを全て兼ねてしまった場所としてリフレッシュスペースを設けてしまうというのも一つの方法です。コミュニケーションを取りやすく、アイデアがだしやすいリラックスさせるためのソファが設置された空間であればミーティングでの議論も活発化し来客された外部の方も良い雰囲気で商談が進められるのではないでしょうか。

 

素敵なオフィスレイアウトが企業のお悩みを解決

人材確保にも役立つ!?

企業が抱える大きな問題の一つに「人材確保」があります。「新しい人材が入ってこない」「従業員が辞めてしまって人手不足になる」という悩みは多かれ少なかれ、どの企業も持っているのではないでしょうか。

『一般社団法人 日本オフィス家具協会』のアンケートによると、半数以上の従業員は今のオフィス家具に満足していないと回答しており、オフィス環境が良くなればモチベーションは上がると約7割以上が回答しています。

また『フロンティアコンサルティング』が就職活動中の学生にアンケートを取った結果、実に90%以上が「就活時にオフィス環境を重視する」と回答しています。今までは効率性とコスト面からオフィスレイアウトと家具が選ばれてきましたが、今後素敵なオフィスレイアウトを展開し、ソファを設置したリフレッシュスペースなどを設けることは、従業員のエンゲージメントを高め、就職活動生が入社を決定する一助にもなるかもしれません。

これからのオフィスのあり方

新型コロナウィルス感染拡大の影響で大手企業を中心に世界中で「テレワーク」が通常化してきました。<通勤電車に乗らずに済む><自宅でもインターネットを使えば仕事ができる>などテレワークの有効性が図らずも証明されました。今後新型コロナウィルスの影響が鎮静化してきても、テレワークは広く浸透してゆくと考えられています。しかしその反面、従業員の出勤が減少したオフィスの有用性などが問題となっています。「仕事はオフィスで行うもの」という今までの考え方から、この先オフィスは別の役割を担う場所となる可能性が高くなっています。その新たな役割とは「アイデアとコミュニケーションを生む場所」として使うことです。

テレワークの弊害として挙げられる中で特に大きなものが「長時間自宅にいることがストレスとなり、創造的な仕事ができない」ことや「従業員間において希薄な人間関係が進むこと」などが挙げられます。

これからは無機質で固定されたデスクが取り払われ、リラックスできる空間への需要が高まることでしょう。社内・社外の人たちとのコミュニケーションを促進する、カフェのようなソファが置かれた、居心地の良いオフィスレイアウトが主流となってくるのかもしれません。

オフィスイメージ

 

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