ハプティクス(触覚技術)が切り開く未来の世界。最近ちょっとずつ耳にするようになってきたハプティクス。実際に触れているような体験が出来る驚きの技術が切り開くのは、新しい未来の形!?
好きな場所にいながらにして、椅子に座っている感覚もいつかは!?家具は実際に座って体感することが最も大事。自分好みの座り心地を探すのも楽しい時間です。でもいつかは時と場所を選ばず好きな家具に触れて座れる、そんな時代が来るのかも…?
[目次]
【この20年で世界は大きく様変わり】
西暦2000年も今は昔?
西暦2000年、あなたはどこで何をしていましたか?
つい最近のような気がしますが、もう20年も前の話となりました。コンピューターが一斉に誤作動を起こすのでないか?と多くの企業が対応に追われた2000年問題も、今となっては懐かしい出来事ですね。日本ではプレイステーション2が発売され、あのイチロー選手が野手として初のMLB選手となりました。今では周りを見渡せば、ほとんどの人が手にしているスマートフォンですが、まだまだガラケー全盛期の2000年。iPhoneやiPadでおなじみのAppleからiPodが発売されるのはその翌年2001年のことです。この頃、世の中のほとんどの人がスマートフォンを持ち歩き、いつでも好きな場所からインターネットでどんな事でも調べられる時代が来るなんて、誰が想像したでしょうか。当たり前じゃなかったことが、いつの間にか常識になっている。それが時代の変化というものです。特に近年はITの発達により、驚くほどのスピードで様々な事がガラリと変わりました。進化を遂げたと言っても良いかもしれません。
最近ではスマートフォンだけではなく、小型のタブレットを持ち歩いている人も多いでしょう。その他、スマートウォッチやワイヤレスイヤフォンを装着し、好きな音楽を聴きながら身軽にジョギングをしつつ毎日のトレーニング状況を管理したり、体調の変化を計測している人も少なくありません。そんな便利な世の中になったと誰もが感じていた2020年、世界は予想しない形での変化を求められることとなりました。
【人類と感染症の闘いは遥か昔から】
2020年、突然のCOVID-19 感染拡大
2020年、誰もが予想もしなかった出来事が世界中で起きました。新型コロナウイルスCOVID-19の感染拡大です。スペイン風邪という呼び名で有名な新型インフルエンザ以来のパンデミックと言われる今回の新型コロナウイルスですが、実際には人類は遥か昔から、多くの感染症と闘ってきました。紀元前から記録が残っている天然痘や、黒死病と呼ばれたペストの大流行などは有名ですね。その他、新型インフルエンザやHIV感染によるAIDS、2002年のSARSなどは記憶に新しいかと思います。その後、2014年にはエボラ出血熱が流行しましたが、2016年には終息宣言が出されています。多くの感染症と闘いながらも、治療薬を開発することで人類はなんとか乗り越えてきました。もちろん全ての感染症を完璧に抑え込めているわけではありませんが、それでも世界は技術革新と共に未来への歩みを進めていました。そのような中で、今回の新型コロナウイルス感染拡大は、油断していた人類に大きな衝撃を与えたのです。感染はあっという間に世界中に拡がり、日本国内でも多くの感染者を出すこととなりました。
多くを制限された世の中に
海外旅行はもちろん、国内旅行も気軽には出来ない世の中となり、誰もがマスクをして外出をするようになりました。ありとあらゆる場所で手指消毒や検温が当たり前となり、ソーシャルディスタンスという名のもと、人と人の距離も常に考える時代が訪れたのです。自由であったはずの世界は、突然、多くの制限を求められる世界となりました。みなさんも日々、不便を感じながら過ごしていることでしょう。
【暮らし方だけじゃなく、物の買い方も変わっていませんか?】
生活の変化から、思考の変化へ
このコロナ禍で、人々の行動や思考にも大きな変化があったのではないでしょうか。外出や対面を制限される環境となり、多くの企業が在宅ワークを取り入れました。それに伴い、自宅での働き方を見つめなおす人が増えたのは自然の流れです。働きやすい環境作りとして、自宅でのワークスペースの確保や、長時間座っても疲れない椅子の需要の高まり、また、オンとオフを切り替えられる空間やインテリアを調べたり、と。インテリア業界では必要とされる家具にも、大きな変化がありました。
新しい生活様式にも馴染んだ、その先に…
本社機能を地方へ移す企業も現れ、大都市で働くことが当然ではなくなりました。大都市にオフィスを構える会社でも、在宅ワークを導入することで、長時間かけての通勤が必要ではなくなりました。つまり、働く場所を選ばなくなったのです。そんな環境に対応した人こそ、家での過ごし方をより快適にしようと考えているはずです。また、その為の買い物の手法にも、変化が出ているのではないでしょうか。自宅は仕事をするためだけの場所ではありません。家族と心地よく過ごすための場所でもありますし、自分の時間を大切にする場所でもあります。新しい生活様式を受け入れ、それに適応している人ならではの悩みもきっとあるはずです。不要な外出はせず、インターネットで欲しいものの情報を入手し、必要な物を最適なタイミングで、非対面の形で購入する。そんな買い物の手法が当たり前になっていませんか?その中で、ちょっと物足りない不便を感じている悩みはどんな事でしょうか。
因みに冒頭で触れた2000年、この年はAmazonが日本でのサービスを開始した年ですね!この20年でAmazonでの買い物は日本でも幅広く受け入れられている状況となりましたね。
【バーチャルショップ&オンラインショップ】
様々な需要の変化
新しい生活様式に順応して、日用品はネットで購入するのが安全で楽。誰もがそう考える時代となりました。コロナ禍における生活の変化は、とある調査によると、旅行の機会や外食の機会が減った事が、とても多く挙げられたと言われています。その他、マスクをすることが欠かせない生活となり口紅の需要が減少傾向にあり、リモートでの会議や打ち合わせが増えたことで画面に映る上半身を飾るブラウスなどの需要が高まっている傾向があります。さまざまな業界で、新しい環境下での需要の変化が起きているのがよくわかりますね。
家具もインターネットで買う時代へ、でも…
そのような中、インテリア業界はどうでしょうか。バーチャルショップをオープンする企業もあり、自宅にいながらも家具選びを楽しめる環境が整ってきていることは確かです。また、オンラインショップに対応している企業も増えてきました。バーチャルショップの中を自由に散策し、欲しい家具を見つけたら、その詳細情報を確認し、好きな樹種と張地を選び、あとはオンラインショップで決済して購入。そのようにして選んだ家具が自宅に運ばれてきます。日用品だけではなく、家具までオンラインで購入出来るなんて、とても便利な世の中ですよね。
パンツ一丁あとは、すべてサブスク化してみよう!
でも…そんな新しい生活様式に対応しているはずのあなたが感じていた、ちょっとした不満や違和感。それはやはり、実際の体感が出来ない事ですよね!もちろん実店舗へ行くことが出来れば、目的の家具に触れることができ、実際に座って確かめることも可能です。今は事前予約制のお店も多いですが、タイミングを見計らって実店舗を訪れてみるのも良いでしょう。ただここからは、もっともっと未来に実現するかもしれない夢のようなお話を少しだけ。
【ハプティクスは未来の技術!まるで…触れている?】
夢のような新技術。もう始まっています!
ハプティクス(haptics)って言葉を聞いたことがありますか?あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、触覚技術と言えばなんとなくイメージが出来るかもしれませんね。もともと歴史の長い分野ではありますが、今後10年での更なる大きな成長が期待されています。ゲームや自動車などの一部に使用されてきた先進技術ですが、先ほども登場したAppleや、Facebook、Microsoftなども専任のチームで新たなハプティクス製品の開発を行っていると言われています。期待は高まる一方ですよね。中には「空中ハプティクス」と呼ばれるものがあり、それは超音波を使って空中に「触覚」を生み出すというものです。何もない空中で、何かに触れているような感覚を得ることが出来るようですが、想像出来ますか?おそらくこの技術はVRやゲーム、家電などのジャンルに活かされていくのでしょうが、もっと他の用途に幅広く活用されていくことが期待されますね。実際には触れていないのに触れているような感覚、それが実際に触れている事と同じ役割を果たすのならば、コロナ禍において非接触を求められる中、様々な事が可能になるということなのではないでしょうか。まさに未来を創造する技術ですね!
いつかは目の前にない家具にも触れられる…かも?
ここからは想像のお話となりますが、何もないところで触れている感覚を得ることが出来るとするならば… いつかは自宅に居ながらにして、実店舗にある家具に触れている感覚や、ソファーやチェアーに座っている感覚も得ることが出来るようになるのかもしれませんね。もしかしたら、張地の違いによる触り心地の違いも感じられる日が来るのでしょうか。チェアーの天然木の滑らかで心地よい手触りや、無垢材のテーブルの質感などを感じられたら、オンラインで気軽に購入する人も更に増える事でしょう。やはり家具は実際に触ってこそ、という悩みを解決する可能性を秘めたこの新技術。いつ実現されるかは全くわかりませんが、いつかそんな未来が来たらと考えるだけでワクワクしますね!
20年前にはスマートフォンがここまで普及することも、また、このように新型コロナウイルス感染拡大により世界中が大変な状況になってしまうことも、誰もが想像すら出来ませんでした。人類の技術の進歩が歩みを止めない限り、きっと目の前の困難を解決することが出来るのではないでしょうか。次の20年で世界がどう変わるのか、また自分がどう変わるべきなのか、今がそれを見極めるタイミングなのかもしれませんね。
【まとめ】
突然、世界中が新しい生活様式を求められる事となり、自宅での過ごし方や物の買い方、自分や家族にとって本当に必要な物が何なのかということを、従来以上に考える機会が増えたのではないでしょうか。非対面や非接触が求められる世の中で、どうしても実際に見て触れて感じてこそ、というインテリア選びには、まだまだ悩みが多いものです。そんな悩みを解決してくれるかもしれない、未来の技術をご紹介しましたが、いつか本当にそんな事が実現したら素敵ですね!まだまだ今では夢物語のようなお話ですが、20年前にそう思っていた技術は今では多くのものが形となっています。きっといつかは、ハプティクスの更に先を考えている…そんな時代が来ていたりして。
コメント