24時間営業の店舗やインターネットの普及によって、現代人は夜型生活と睡眠不足に悩まされています…。
なかでもエンジニアの睡眠不足が増加しており、日本経済を脅かすほどの深刻な問題になっています。
日々の生活習慣を改善することの他、「グリーン(観葉植物)」「照明」「シンプルな空間」の3つのポイントを踏まえて、睡眠の質を高めるベッドルーム空間を作りましょう!
また、あなたにぴったりのマットレスを見つけて、上質な睡眠を味わいましょう!
[目次]
1. 現代人が陥りやすい “夜型生活と睡眠不足”
人々のくらしの変化が睡眠に悪影響を及ぼしている!
昨今の世の中では、24時間営業の店舗やインターネットの普及、スマートフォンの発達などの影響で、どの時間帯でも
仕事や取引ができる環境になってきました。そのため、寝る直前まで、インターネット通販でショッピングを楽しんだり、
動画サイトを見漁ったり…。魅力的なコンテンツを世界中からかんたんに取り寄せられるようになった現代では、
夜型生活の人々が増加しています。
人間は強い光を浴びると眠りにくくなる特性があります。朝、日光を浴びて目が覚めるのはその原理です。
パソコンやスマートフォンのブルーライトは、特に眠りを妨げることが知られています。
ベッドの上でスマートフォンを触って、なかなか寝付けない…なんてこともしばしばあるのではないでしょうか?
眠りにつく1時間ほど前から強い光を避け、難しいことを考えず、のんびりとした時間を過ごすと、身体は眠りにつきやすい状態になります。
寝る前のちょっとした習慣を改善することで、毎日の睡眠不足が解決できるかもしれません。
2. エンジニアたちの睡眠事情
一般的な調査結果に比べて「圧倒的に悪い」結果に?!
現代人の睡眠不足問題は深刻で、睡眠不足による日本の経済的損失は15兆円にものぼるそうです。
睡眠負債(睡眠不足が借金のように積み重なってあらゆる不調を引き起こす状態のこと)を溜めないために必要な睡眠時間は
一日当たり7時間が目安とされています。厚労省による「平成29年『国民健康・栄養調査』」では、平日の平均睡眠時間が
6時間未満と答えたのは男性:36.1%、女性:42.1%でした。
日本人は、睡眠が足りていない可能性のある人が非常に多いということがわかりますね。驚きの割合です…!
なかでも、特に問題視されているのが、エンジニアたちの睡眠事情です。エンジニア対象の睡眠に関するアンケート調査では、
平日の睡眠時間が6時間未満と回答したエンジニアの割合が60%以上という結果が出たそうです。7時間以上と答えたのは、
なんと10%未満!非常に少ないです。エンジニアのほとんどが睡眠不足に悩まされているといっても過言ではありません。
これは深刻な問題ですね…。
エンジニアは仕事柄、急な仕様変更にすぐに対応しなければならないことや、一人当たりの仕事量が非常に多いことから、
自宅に仕事を持ち帰ることが常態化している人もいるようです。エンジニアはそもそも人材が不足している業種のため、
常に一人が抱える仕事の量が多くなりがち…。また、作業中はPCとにらめっこで、目が強い光にさらされ続けている状態です。
―――睡眠不足になってしまうのも納得ですね…。
3. 重要なのは睡眠時間ではなく、睡眠の質!
3-1. 最適な睡眠時間の長さは人それぞれ!
実は、睡眠時間の長さには個人差・年齢差などがあり、長く眠れば眠るほどリフレッシュするというわけではないのです。
赤ちゃんの頃は一日の半分以上の時間を寝て過ごしますが、小学生になると10~11時間程度の睡眠で十分になります。
成人になればもっと短くなります。また、男女でも平均睡眠時間に若干の差があり、青年期は男性の夜型傾向が強く、
女性は逆に朝型傾向です。45歳前後から男性が朝型化していき、55歳前後では女性と男性が逆転し、男性の方が朝型になる
といわれています。また、まとまった睡眠時間が3~4時間程度で十分な休息ができる「ショートスリーパー」と呼ばれる人もいます。
では、睡眠に重要なポイントは何なのでしょうか?
3-2. レム睡眠・ノンレム睡眠の違いとは?
睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2種類があります。ほとんどの方が聞いたことがある言葉かと思います。
レム睡眠は脳が活発に動いている状態の浅い睡眠、ノンレム睡眠は脳や肉体の疲労回復にとても重要な深い睡眠を表し、
人間は眠っているとき、この2種類の睡眠を交互に繰り返しています。深い眠りであるノンレム睡眠の約8~9割が、
眠りはじめの3時間の間に集中しています。つまり、しっかりと体をリフレッシュさせるための質の高い睡眠をとるには、
眠りはじめの3時間のうちに、いかに安定した眠りにつけるかが重要なのです。
4. 睡眠の質を高めるベッドルームをつくろう
睡眠の質を高めるには、夜更かしをせず、健康的な生活習慣を毎日心がけることが重要です。
また、生活習慣の他に睡眠不足の原因として挙げられるのが、ベッドルームの環境です。よりよいベッドルームをつくるための
ポイントは3つ!「グリーン(観葉植物)」「照明」「シンプルな空間」です。
4-1. 睡眠の質を高める「グリーン(観葉植物)」
睡眠の質を高めるポイントの1つ、「グリーン(観葉植物)」。インテリアとしても人気ですが、
視覚的に癒し効果をもたらしてくれるので、とてもおススメです。また、日光を浴びて光合成を行うことで、空気中の二酸化炭素を吸い込み、
酸素を作り出してくれるため、お部屋の空気を綺麗にしてくれる効果も期待できます。著者も友人から観葉植物をもらい、
毎朝霧吹きで水やりをしていますが、一人暮らしの寂しい部屋に彩りが生まれ、心もリフレッシュできているように感じます。
4-2. 睡眠の質を高める「照明」
快適な睡眠を促すためには、「光」が重要なポイントです。室内が真っ暗に近いほど、メラトニンという睡眠ホルモンが分泌されます。
ただ、真っ暗な状態では眠れない、という方も多いのではないでしょうか?そんな方には、間接照明をおススメします。
電球などの光源が直接見えないような、ぼんやりとした光のものを選びましょう。また、蛍光灯のような明るい光を浴びると
眠りにつきにくくなってしまうので、夜は暖色系の照明で過ごすとよいですね。
4-3. 睡眠の質を高める「シンプルな空間」
ベッドルームは、「眠ること」だけを意識して空間づくりを行うことが重要です。眠るときに余計な情報が入ってこないよう、
なるべくモノは置かないようにしましょう。特に、次のモノをベッドルームに置くのは避けた方がよいでしょう!
1. PC、テレビなど(光ったり音が鳴るもの)
2. 水槽(特にフィルターのモーター音が出るもの)
3. 鏡(自分の姿が映り込み、気になってしまう精神的作用があるため)
また、ベッドの足元には背の高い家具を配置しない方がよいです。足元方向にモノがあると視覚的に圧迫感が増してしまうので、
どうしてもモノを置きたい場合は、ベッドから少し離れた壁側などに置きましょう。
ベッド周辺には、観葉植物・間接照明・ナイトテーブル程度の、空間に圧迫感を与えないインテリアを設置するのがおススメです。
また、壁紙やベッドフレームは、派手すぎない色味のものを選ぶのがおススメです。
彩度の高い色味に囲まれると、脳が興奮状態になり眠りにくくなる恐れがあるので、中間色くらいの色味を選ぶとよいでしょう。
お部屋にゆとりがある場合は、ヘッドボードやハンガードロアーをカスタムして、より素敵なベッドルームを演出しましょう。
例えば、カンディハウスのベッドルームシステムbmでは、幅や高さを1cm単位で調整が可能ですので、お部屋に合ったサイズのベッドセットを
ご提案できます。また、枕の他に2~3個程度クッションを置くことで、まるでホテルかのようなグレード感を演出することができます!
5. 自分に合ったマットレスを見つけよう ―――種類別ご紹介
マットレスは寝心地を左右する、ベッドの中でも最も重要なパーツです。マットレスは内部構造によっていくつかの種類に分けられ、
その構造の違いによって、寝心地にも大きな違いが出てきます。この章では、代表的な5種類のマットレスを軽くご紹介します。
1. ポケットコイルマットレス(カンディハウスもポケットコイルマットレスを採用しています)
内部クッション層に、不織布にひとつひとつ入っているコイルが敷き詰められたタイプのマットレスです。
コイルが独立していて振動が伝わりにくいため、二人で寝る場合などは特におススメです。
比較的静かな寝心地で、日本人の体にはなじみやすいマットレスです。カンディハウスではソフトタイプ・ハードタイプと、
コイル密度の異なる2タイプをご用意しています。
2. ボンネルコイルマットレス
隣り合うコイル同士を連結させているタイプのマットレスです。ポケットコイルと比べて耐久性は高いです。
また、コイルが連結しているため振動が伝わりやすく、なかには特有のバネ感が出るものもあります。
比較的安価での製造が可能なため、低価格モデルに採用されていることが多いです。
3. 高密度連続スプリングマットレス
端から端まで、一本の鋼線でできているタイプのマットレスです。
コイルが入ったマットレスの中ではもっとも耐久性が高いです。高密度で安定感のある寝心地が特徴です。
腰痛持ちの方や、少し硬めのマットレスがお好みの方におススメです。日本国内では1社のみ製造ライセンスを持っています。
4. ウレタンフォームマットレス
クッション部にコイルがなく、ウレタンフォーム(石油を発砲させて作る素材)が入ったマットレスです。
素材の性質上、軽量で安価なものが多いです。ただし、コイルマットレスよりも耐久性が低いものが多く、
ヘタりやすいという特徴があります。
5. ファイバーマットレス
釣り糸の製造技術を応用して作られた、ポリエチレンやポリエステルを水中で固めた素材です。
様々な方向に反発するため、寝返りを打ちやすいのが特徴です。素材自体は強度が低く、ヘタりやすいです。
以上のように、多種多様な構造のマットレスがあり、またそれぞれのソフトタイプ・ハードタイプなどと細分化されています。
マットレスの合う・合わないによって、睡眠の質は大きく変わります。実際に触って、寝転がって体感することで、あなたに合う、
とっておきのマットレスが見つけられるはずです。
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